護身術

暴力の実態を理解しているか?

女性の恐怖感を煽るような、写真や文章が使われている場合があります。例えば、暗い夜道を歩く女性、殴られている女性など。このように女性の恐怖感を煽ろうとする護身術教室は良い教室とは言えません。

その理由は、まず護身術は怖い物であると思い込んでしまう点と、そうした教室では、女性がもっとも遭遇する確率の高い、デート・レイプやドメスティック・バイオレンスについて一切触れないと思われますし、ジェンダー・ハラスメントやセクシュアル・ハラスメントについても触れないでしょう。

護身術

現在「言葉の暴力」や「精神的な暴力」といったように「暴力」という言葉の意味が過剰に拡張されています。あまりに広い意味で暴力という言葉が使われてしまい、暴力犯罪や性犯罪の議論に於いて混乱を招いています。そうした混乱を避けるために、以下に、暴力とそれに関連する用語の学術的な定義を示したいと思います。(クラーエ,2005)

護身術

パラベラムのような護身術と、武道・格闘技(以下、格闘技と略します)は目的が全く異なるものです。一般的な、格闘技は試合で勝つための練習や、昇級・昇段テストに合格することを目標とした練習を重視しています。一方で、護身術は、暴力や性犯罪から、身を守ることを目標としています。

格闘技の影響で、護身術を、格闘に強くなって、加害者を打ち倒すことだと思っている人も多いのですが、それは誤りです。パンチやキックは護身術の一部ですが、全てではありません。

護身術

レイプに対する4種類の抵抗戦術

レイプへの対抗戦術には概ね、以下の4種類が考えられます。(バートルとバートル,2010)

強力な身体的な抵抗
殴る・蹴る・引っ掻く・噛みつく・武器の使用
強力な言葉による抵抗
助けを求め、叫ぶ、加害者を脅かす言葉など
強力ではない身体的抵抗
逃げようとしたり、攻撃者を突き飛ばしたりすること
強力ではない言葉による抵抗
泣く、懇願する、犯人を諭そうとするといったこと